やり方ではなく、考え方と在り方を変える事。より良い運命とは宿命を開花させる事。先人の在り方から多くを学び、自分を高めていく喜びを多くの方にお伝えする「ミスターファシリテーター」として活動を続けていきます。
子育てコーチング
怒らなくてもいい親になる
コーチングとは「言うことを聞かせる技術」ではなく、「相手を導く技術」であることは周知の通りかと存じます。子育て、育児においてコーチングを考えるとすると、親が思う通りに子どもを変形させることはコーチングとは言えません。それは「怒る」ことと「叱る」ことの違いにも通ずるものがあります。
「怒らないようにすること」が子育ての重要なポイントだと耳にすることがあります。それは間違いとまで言えるかどうかはわかりませんが、TPIEの考え方は少し違います。大切なのは、怒らなくてもいい親になることです。
親が最大のドリームキラー
親は子どものためを思い、よかれと思って怒るでしょう。しかし、このことが子どものエフィカシー=自尊心を下げているとしたらどうでしょうか。親が決めたルールに縛られた子どもは、好奇心や想像力を縮小せざるをえません。その結果エフィカシーは下がり、成長の過程の中で無意識のうちに「自分はこの程度の人間」と勘違いをしてしまうのです。
本来持っているはずの素晴らしい個性を抑えつけられ、どうしようもなく小さくなってしまった子どもに「将来何になりたいの」と聞いてもよい返答があるとは思えません。最大のドリームキラーは親であり、子どもを管理するあまり実は子どもの持つ果てしない夢を壊してしまっているのです。
公務員の子どもは公務員?
こんな話があります。
公務員は尊い職業です。ですが、それほどなりたいとも思わなかった公務員という仕事になんとなくなってしまっていたらどうでしょうか。
親が公務員である場合、なぜかその子どもは公務員になる事が多いのです。その他、銀行員の子どもは銀行員になりやすい・・・などのデータがあり、これはすべての職業において言えることです。
なぜそうなるのでしょうか?答えは、親が持つコンフォートゾーン(自分が快適だと感じる空間や環境)と関係しています。
あなたが公務員だとして、自分の息子が「ミュージシャンになりたい」と言ったらどうでしょうか。必ずとはいえませんが、かなりの確率で反対されることと思います。それは一般的に考えて、なれる確率が低いという理由だけではないはずです。
反対される本当の理由、それは公務員である親にとって「ミュージシャン」という世界が未知の領域だからです。自分の子どもがそんな世界にいく事は不快に感じてしまう、つまり親のコンフォートゾーンの外側となってしまうのです。
具体的に子どもの進路について反対はしていなくとも、普段子どもと接する中で、知らず知らずのうちに親が快適に思う方向に子どもを導いているのです。
子育てというのは、その子の事を思うあまり、無意識のうちに子どもを管理し、親が持つ快適に思う世界のなかで完結させようとしてしまいます。そして子どもが親のコンフォートゾーンの外側に行こうとしたとき、不安になった親は思わず怒ってしまう、その繰り返しで子どもの自尊心は傷ついていくのです。
「良い子」であることが前提
私事で恐縮ですが、私も3人の子どもの父親です。普段子どもに対しては褒める事ばかりで、ここ数年怒った記憶がありません。褒めて伸ばす、ということはよく聞きますが、私には無理に褒めているという感覚はありません。私にはとって子育てはwant to(したいこと)であり義務ではないので、褒めることが私にとっても楽しいことなのです。
それでも時々、叱らなければならないときもあります。しかし、子ども達は「良い子」であることが前提だと思っているので、自分の感情だけで怒ることはなく、「いい子なのに、どうしてこうなっちゃったのかなあ」と語りかけます。そして、子どもの行動や考えを尊重した上で、「こういう風なこともどう?」と、一時的に叱るふりはします。つまり子どもを「悪いことをした悪い子」と決め付けることはないということです。もしここで「なんでこんな悪いことするんだ」と言ってしまうと、その瞬間に子どもの自尊心を下げてしまうからです。 これは私なりの子育てコーチングですが、とても自然なことだと感じています。
月並みな言葉ですが、すべての子どもは可能性を秘めています。その可能性を潰すのは多くの場合親だと言えます。なぜそうなるのか?それは親のコンフォートゾーンが狭く、物事を受け入れる心の余裕がないからではないでしょうか。
まずは親がwant toで
もし、何か子育てでお悩みであれば、子どもと接するためのテクニックよりも先に、親自信が人生を楽しめる環境を目指していただきたいと思います。親が何もかもhave to(しなければならない)の考え方で行動しているとしたら、その家庭で育つ子どもはやはりhave toとなるでしょう。
育児に限らず、コーチングはテクニックだけで完結するものではなく、心の余裕とコンフォートゾーンの広さが必要です。親が人生をwant to(したい)で生きられるなら、怒るという行為そのものの回数が減り、子どもはのびのびと夢に向かって育ち、自動的にそれを叶える能力を身につけていくはずです。
※have toとwant toについては「自己啓発の方法と目標」もご覧ください。
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